これからFXを始める人も、もうFXをしている人も是非一度読んでみて欲しいのがこの本である。
楽天で買いたい人はこちら
この本は米国有数の投資家が書いた株式のトレードに関するメンタルを説いた本である。
株取引をベースに書かれているが、FX取引にも妥当する内容になっている。
目次は以下のとおり。
- 第1章 トレーディングの勝者への誘い―熟練したトレーダーの世界を理解する
- 第2章 優れたトレーダーへの精神修行―トレーディング行動を修正する鍵
- 第3章 「逆境」と「損失」―トレーディングで成功するための必要条件
- 第4章 真の勝者を目指すトレーニング―失ったマネーと時間を取り戻すために
- 第5章 トレーディングにおける7つの大罪―いかに戦い、打ち勝つか
- 第6章 熟練トレーダーへの道―成功をつかむための12の法則
- 第7章 究極のトレーダーの秘密―すべてのトレーダーが知るべき15の掟
- 第8章 10の教訓―究極のトレーダーになるために
- 第9章 究極のトレーダーから最後の言葉
この本を読むと、トレードの成否がいかにメンタルにかかっていることが分かる。
少しでもトレードを経験している方は共感する(自分のことを言われているかのような錯覚に陥り、心に刺さる)ところが多くあるだろうし、これからトレードを始める人は少しトレードをやった後にこの本に立ち戻ってみたら、取引での心得について理解が深まるだろう。
私に特に刺さったところを4つだけ記載したい。
☆熟練したトレーダーはわずかな道具しか必要としない
→最高のトレーダーは安定的に機能する2つか3つの手法に気づき、それを繰り返し使用する。反復に価値がある。
☆ホーリー・グレイル(聖杯=確実に勝てる手法)は存在しない。
→どんな手法を用いたとしても、負けるときはある。大切なのは、次から次へ教材を変え、新しい手法を学ぶことではなく、既に持てる知識を有効活用し、磨きあげること。
☆ホームラン狙いは野球だけにしておく。
→トレーディングでは、大儲けを狙ってもうまくいくことはない。そして大儲けを狙うことは初心者の証である。トレーディングでの成功は数字を積み上げていくことであるといっても過言ではない。熟練したトレーダーは1回で1万ドルを狙うのではなく、1000ドルを10回狙うだろう。1000ドルの利益は1万ドルの利益よりは短期で低リスクで、そう、確実に手に入るだろう。
☆希望はトレーダーにとっては危険なものである。
→含み損を抱えたポジションを持ち続ける癖のあるトレーダーによって、希望は大敵である。この場合、希望は、まさに行動が必要な時に行動を起こさないように仕向けるものである(戻ることを希望して、損切りをためらった経験は誰にでもあるところだろう。損切りは費用である。)。
なお、本書は英語版タイトル「TOOLS AMD TACTICS FOR THE MASTER DAY TRADER」を翻訳したものであるが、英語版の方にはトレード手法も記載されている。もっとも米国の株式トレードルールを前提に書かれていることから、FXにしても、株式にしても、日本でトレードする限りは読む必要はない。
楽天で買いたい人はこちら
コメントを残す