少ない元手で、大きく儲ける方法として良いと最近よく聞くのが、ICOである。
ICOとは、Initial Coin Offeringの略で、IPO=Initial Public Offering(新規公開株式)を真似して造られた言葉である。
なぜ、IPOという言葉(概念)が真似られたかというと、そのICOによる資金調達方法がIPOと類似するからである。
IPOでは、株式を上場させ、投資家から振り込まれる発行代わり金による資金調達を行う。
これに対して、ICOでは、①新しくプロジェクトを開発する企業・組織が独自の仮想通貨(=トークン)を発行し、②投資家によりビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨でその企業・組織に対して出資されることにより(投資家はその代わりにトークンを受け取る。)、資金が調達される。
ICOも、IPOと同様に、広く公衆から資金調達を行う点で類似するが、トークンについては、現状、株式と異なり、各国、法規制が確立していない(但し、中国など、国によっては、既に一切禁止されているところもある。)。
そのため、ICOは、資金調達者(新しくプロジェクトを開発する企業・組織)から、簡単に公衆から調達できるし(自社のホームページで簡単に募集できる。)、投資家も容易に投資できることから、近年よく用いられている(株式を上場させる場合には、証券取引所の審査もあり、発行までの費用・時間がとてもかかるが、ICOの場合、基本的に制限がない。)。
ICOで新しくプロジェクトを開発する企業・組織トークンを購入することは、ベンチャー企業に投資することと実質的に同じ、当該プロジェクトが成功した場合には、トークンの価値が数百倍・数千倍になることもしばしある。
ただ、法規制がなく、簡易な手続でできてしまう故、プロジェクトを開発・遂行することなく、集めたお金を持ち逃げするという詐欺案件などが多発しているのが実情のようである。
知り合いの億トレーダーにICO投資を薦められ、具体的に有望そうなICO案件を教えてもらったのだが、詐欺案件に遭遇するリスクを懸念して(まぁ、ビットコインも最初詐欺的に思われていたし、こういうところにこそ金の卵があるのかもしれないが・・・)、踏ん切りがつかなかったので、とりあえず、ICOの入門書を2冊読んでみたので、紹介する。
まず、
を読んでみた。
こちらの本は、ビットコインの歴史や、ICOに関する各国の法規制が詳細に書かれている。
ビットコイン・ICOという制度の仕組みを知るためには良い本だと思う。
ただ、実際に投資するためにはどういう段取りを踏めば良いのか、ということはあまり書かれておらず、制度よりもお金儲けの方法を知りたい人にはあまり参考にならない気がする。
次に、
を読んでみた。
こちらの方が先の本よりアマゾンのレビュー評価は低いものの、具体的にどのようにしたら、取引できるかについて、その流れを詳細に記載してくれているし、必要最低限の仮想通貨の知識や、オススメのICO案件、どの取引所やどのようなツールを使用すれば良いかも書いてくれている。
制度・規制的なところを知りたければ前者を、具体的な投資方法を知りたいのであれば後者を、オススメしたい。
とりあえず、上記の本を読んで、ICOの取引をできる準備は完了したが、実際の購入はこれからである。
実際に何等かのICOに投資した際にはこちらで報告したいと思う。
コメントを残す