仲値取引をご存知だろうか。
バイオプのトレード手法の中でも、よく紹介されるのが、日本時間10時の「仲値」に向けた、米ドル/円上昇を利用するのが「仲値取引」である。
(※厳密には金融機関の米ドル/円の仲値は日本時間9時55分に決まり、その後、10時ちょうど頃にレートが公表される)
極めてシンプルに言うと、①金融機関の窓口では午前9時55分のインターバンク市場の水準を参考に対顧客公示レートを決め、その後よほど大きな為替変動がない限りは、この「仲値」がその日一日のあいだ適用される基準為替レートとなる、②金融はその日1日の取引で利益を得ようと、仲値を高く設定するために、午前9時55分に向けて円安を目指す、③そのため、午前9時55分を境に円高となる、と説明されていたりする(論者により、説明の仕方が多少異なる)。
午前9時55分を境に円高になる傾向を利用して、午前9時55分付近の1番高いところで、バイオプにてローに入れることで高勝率を生み出す(ゴトー日ならば、なおこの傾向が強いと言われている)。
という理論を利用したのが「仲値取引」であり、かかる取引の有用性が至るところで謳われていたりする。
具体的には、午前9時54分50秒あたりで①午前10時00分を判定時刻とするローを、②午前10時05分を判定時刻とするローをそれぞれ購入するという手法が説明されている(なお、国内業者は短時間取引が禁止されているため、この手法は海外のバイオプ業者でなければ実現不可能である。)。
今年の10月8日(月)にこの手法を説明しているYoutubeの動画を見た、私は10月9日(火)から10月31日(水)で実践してみた。
その結果・・・
16勝18敗(ゴトー日 3勝7敗)・・・見事に負け越しである。
(内訳)*一つ目の記号が午前10時00分、二つ目の記号が午前10時05分を判定時刻とするもの
10月9日 ○○
10月10日 ×○(ゴトー日)
10月11日 ○○
10月12日 ○○
10月15日 ×○(ゴトー日)
10月16日 ○×
10月17日 ××
10月18日 ○○
10月19日 ××(20日が土曜日のため、ゴトー日)
10月22日 ××
10月23日 ○○
10月24日 ×○
10月25日 ××(ゴトー日)
10月26日 ×○
10月29日 ××
10月30日 ○×(ゴトー日)
10月31日 ××
検証期間が短いと言われれば、その通りであるが、3週間を試して、50%の勝率を超えない以上、この手法は私は採用してないこととした。
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