私が海外FX業者を利用し始めてから、約1年程度が経過した。
これからFXを始めようとする人、海外FX業者を利用しようと考えている方にとっては、海外FX業者も日本の業者と同じくらいたくさんの数が存在するので、どの海外FX業者を利用すれば良いのか、さっぱり分からないと思う(かつて私がそうだった)。
以下に私の実体験に基づく評価・まとめを記載するので、業者選定の検討の一助になれば幸いです。
第1 前提としての国内FX業者と海外FX業者の違い
さて、海外FX業者を選定するにあたり、そもそも国内FX業者と海外FX業者との違いを簡単にまとめておきたい。
1 国内FX業者のメリット
海外FX業者と比較した場合における国内FX業者のメリットとしては以下の点が挙げられる。
①海外FX業者よりも、信用性・信頼性があり、仮に当該業者が倒産したとしても、信託保全されている財産(預託証拠金)から、利用者が投じた資金を回収できる。
(海外業者の中にも信託保全をしている業者もあるが、海外の信託法制がよく分からないし、有事の際には、英語対応になるであろうから、国内業者の方に優位性がある)
②一般論として、税金が安い(税率は国内FX業者の場合:一律20%、海外FX業者の場合:累進課税)
③スプレッドが狭い業者が多い(海外FX業者は比較的スプレッドが広い)
2 海外FX業者のメリット
逆に、国内FX業者と比較した場合における海外FX業者のメリットとしては以下の点が挙げられる。
①国内業者と比較して、はるかにレバレッジがかけられるため(国内25倍、海外1000倍程度)、資金効率がよく、少ない資金で一攫千金のチャンスがある。
②ボーナス制度が充実(海外の場合、入金ボーナスというサービスを提供している業者が多く、入金額+ボーナスを以て、取引ができる)。
③通常、ゼロカットシステムを採用しており、フラッシュクラッシュが発生し、残高がマイナスになったとしても、マイナス分を請求されることはない。
3 いずれを利用すべきか
①やはり信用できる業者で取引したい、②そもそもの所得が高いから、税金を少なくしたい、③スキャルピングをしたい、④資金はたくさんあるので、レバレッジは低くて良いという方であれば、国内FX業者を利用することで良いだろう。
これに対して、(i)資金も少ないし、ハイレバを利用したい、(ii)充実したボーナスを利用し、安定した取引を行いたい、(iii)フラッシュクラッシュ等を理由とした借金を負いたくない、という方は海外FX業者を利用することで良いと思う。
私の場合、税金の点でデメリットはあるものの、少額の資金でどこまで増やせるかチャレンジしたいし、フラッシュクラッシュで借金を負いたくないため、海外FX業者を利用している。国内FX業者の場合、5万円しか軍資金がない場合、1万通貨しかエントリーできず、2倍に増やすのに相当時間がかかるが、海外FX業者はレバレッジを増やして、数日間で2倍に増やすことも割と簡単にできる(その分、すぐに5万円を失うリスクもあるわけだけど)。
国内FX業者と海外FX業者の違いの詳細は以下の記事にまとめているので、適宜参照されたい。
第2 どの海外FX業者を選ぶべきか?
1 海外FX業者を選定する場合のファクター
海外FX業者を選定する場合の、私が考えるもっとも重要なファクター(判断要素)は2つ。
①その海外FX業者の信用性・信頼性
②充実したボーナス
の2点である。
①の点はいわずもがなである。どんなに利益をあげたとしても出金できなければ意味がない。
①の海外FX業者の信用性・信頼性の判断については、さらにいくつかの要素があり、(i)財務状態の健全性、(ii)体制の健全性(持ち逃げリスクの不存在や、他社とのリレーションシップの良さなど)、(iii)不当な出金拒否の有無である。
②の点については、せっかく海外FX業者を利用するのであれば、少ないお金で利益を最大化したい。どの業者もレバレッジが高いのは当然として、一番てっとり早いのはボーナスを利用しまくること。具体的なボーナスの内容については後で言及するが、ボーナスを上手に利用すれば、ほぼノーリスクで利益をあげることができる。
2 で、私の結論
上記の①その海外FX業者の信用性・信頼性、②充実したボーナスの観点から判断した場合、どこの業者を利用するべきか・・・
それは・・・
業者を一つだけ利用せず、軍資金を分散して、複数の業者を利用する、というのが私の見解である(なんだそれっ)。
というのも、①の信用性・信頼性の観点については、日本人の我々からすると、容易に判断できない。日本にいると、当該業者に関する一次情報を取得出来ないし、当該業者がいる国・法制の詳細を把握できない以上、判断が難しい。もちろん色々なサイトが業者の信用性・信頼性をまとめてたりするけれど、それが正しいとは限らないのである。
例えば、AXIORY(アキシオリー)という海外FX業者はとても信頼性がある業者として、各サイトで推されていたが(今でも推しているサイトが多いが)、2018年12月にメインバンクと取引停止となり、かつ、2019年2月にbitwalletという業者と紛争を起こし、出金できないのではないかという噂になり、利用者が一斉に出金を行うという事態が発生した。この一連の事件の真相は本記事執筆時点において不明だが、いずれにしても、いかに信用できると言われている業者でも、不可避的に出金できなくなる事態が発生し得るし、いつ財務状態の健全性が害されるか、究極的には誰も分からないのである(信頼を得ていた日本の事業会社がいきなり倒産するのと同じ)。
他方で、②充実したボーナスを提供した業者は、財務の健全性が確立できていないから、顧客(のお金)を集めるために、ボーナスキャンペーンを頻繁に行うとも言われている。
そう、こう見ると①と②のファクターは両立しない部分があるのである。
そのため、リスクヘッジのために、複数の海外FX業者を利用すべきなのである。
海外FX業者のことをよく知っている人は、リスクヘッジの観点から、①複数の業者を利用している、あるいは、②あげた利益をちょこちょこと出金し、取引に必要最低限の資金のみを入金している方が多いのではないだろうか。
3 私がオススメ(利用)しているブロカー
では、具体的にどこの業者を利用すべきなのだろうか。私のオススメは、①XMTrading、②iFOREX、③GemForex、④is6comの4社を併行して利用することであり、私は実際にそうしている。ちなみに、①と②の業者が信用性が高く、③と④の業者がボーナスが充実していることから、ざっくり言って、50:50:25:25の割合で資金を注入している。
以下では、各業者について、少しずつであるが紹介したい。
(1) XMTrading
日本人にもっとも利用されていると言われているのが、XMTradingである。
XM Trading(厳密には、これをTrading Point (Seychelles) Limitedが提供しているサービス名)自身はセーシェルの金融庁(FSA)により認可されているが、XM Trading(Trading Point (Seychelles) Limited)と同じグループであるXM(厳密には、これはTrading Point Holdings Ltdが提供しているサービス名)は、厳しいといわれるキプロスの金融庁(CySec)のライセンス登録を保有している(なお、海外FX業者におけるライセンスの位置づけについてはこちらの記事をご参照)。
そのため、信用性・信頼性があると言われており、XMTradingについてこの観点からの悪い噂を聞いたことはなく、ネットでも見かけない。
XMTradingは信用性があることに加えて、口座開設ボーナス及び入金ボーナスに加えて、XMPという独自のボーナスも提供している。
信用性が高く、提供されるボーナスも充実しているのであるから、業界No1と言われることについて納得である。
加えて、口座管理のルールが他の海外FX業者よりも利用しやすく、証拠金維持率が150%を切らなければ、口座振替、出金が自由にできるのであり、資金管理がしやすい(他の業者は一旦ポジションをすべてクローズしないと口座振替・出金ができないのが通常)。FXは資金管理によって勝敗が決するといっても、過言ではない。
利益をあげたら、利益分だけ、他の口座に移すことにより、フラッシュクラッシュからも身を守ることができる。
(なお、XMは一人8口座まで開設することができる。)
メイン口座は、XMTradingで開設することをオススメする。
(2) iFOREX
続いて信用性・信頼性の観点からオススメするのが、iFOREXである。
iFOREXは、自身はライセンスを取得していないように見受けられるが、グループ会社の中で、英領バージン諸島の金融サービス委員会、ハンガリー国立銀行の登録を受けているようである。これらのライセンスのハードルについては、正直分かりかねる(緩いという話は聞かない)が、1996年に創業しており(ちなみにXMTradingは2011年に参入)、20年以上の営業を継続しており、かつ、従業員も330名抱えていることからすると、信頼できそうである。
iFOREXの特徴としては、各通貨ペアにつき、全体的にスワップポイントが多いのに加えて、口座残高に年率3%の金利が付されるところが挙げられる。
私がオススメなのは以下の通貨ペア(金額はそれぞれ1万通貨でエントリーした場合の金額)。
スイスフラン/トルコリラ ショート 793円!
ドル/トルコリラ ショート 672円!
ユーロ/トルコリラ ショート 879円!
ポンド/トルコリラ ショート 932円!
トルコリラ/Hフォリント ロング 143円!
100万円入金して、スイスフラン/トルコリラを1万通貨ショートし、1年間寝かせた場合(スワップと金利いずれも変動しないと仮定)、
793円×365日+100万円×3%=319,445円
のインカムゲインが得られる。
業者としての信用性・信頼性もあるし、長期間寝かせ、お金を増やすというのも有りかと思う(私はこの口座で、スイスフラン/トリコリラのショートを保有し、寝かせている)。
(3) GemForex
GemForexは、どこの国のライセンスも取得していなので、その信用性・信頼性を不安視する声があるのは事実である。
もっとも、私は出金拒否に会ったことはないし、むしろ出金スピートは早いし、質問(問い合わせ)をしたときの回答の早さは良い意味で、尋常じゃない。今のところ、私が利用する限りでは信頼を置けると判断している(2010年に設立され、従業員は52名いるようである。 )。
GemForexは、取引条件(スプレッドなど)は他社と比べて有利というわけではないが、何より、入金ボーナスキャンペーンが頻繁に開催されている。
二週間に1回くらいのペースで開催されている。
入金ボーナスは、入金額と同額のクレジットがもらえるわけだが、このクレジットを取引に利用できる。
が、クレジットを取引により生じた損とぶつけられるのは、入金額(現金残高)が0円になった後なので、比較的浅めにストップロスを入れる超短期~短期取引向きではない。超短期~短期取引の場合、損失がクレジットに食い込むほど、決済を待つことはしないのが通常であるからである(仮にこの待つという判断をするようなときがあるとしたら、それは損切りを躊躇したときであると思う。)。
なので、このクレジットの正しい使い方は、入金額+ボーナスの合計額が飛ばない程度のLOT数でエントリーし、プラスになるまでしつこく長々と待つようなエントリーをすることだと思う。
現に私は、年末年始、50万円を入金し、ボーナスを50万円もらい、合計100万円で、EUR/AUDのショートで20万通貨保有した。1月3日に起きたフラッシュクラッシュで、-90万円までいったものの、ボーナスがあったおかけで生き残り、結局その後に、1.67→1.58までEYR/AUDが下がったので、大幅プラスまで復帰した。
こういう使い方がしっくりくる(と言っても、あと50pipあがっていたら、死んでいたわけだがね・・・)。
あるいは、5000円入れて、5000円ボーナスをもらい、10000円をもって、超短期~短期取引をするのも良いかもしれない。
ただ、入金ボーナスが二週間に1回しかないことを考えると、このような小額で利用するのは勿体無い気もするが、軍資金が少額の場合、有り難い。
(4) is6com
is6comもGemForexと同様、ライセンスを取得しておらず、また、ほぼまったく同じサービスを提供している。
明確なソースを確認できていないが、兄弟会社のようである。ただ、何となくだが、GemForexの方が体制は整っている気はする(そもそもis6comが営業を開始したのは2017年だし、従業員は16名しかいないしね・・・)。
ただ、出金手続に関していえば、翌営業日に出金されていたし、質問も翌営業日には回答を受けれている。また、私がボーナスキャンペーン期間を誤って、入金してしまった際に、連絡を入れたら、粋な取り計らいをしてくれた。ので、こちらも今のところ、信用している。
入金ボーナスの回数も頻繁なので、GemForexと一緒に開設しておけば、月にかなりの回数の入金ボーナスのチャンスがある。
個人的にはオススメなのは、入金ボーナスの度に、10万~20万円入金し、ボーナスと合わせ、合計20万円~40万円を使って、長期保有ポジション(飛ばない程度のLOTでね。)を構築することである。
なお、各業者の特徴について、ランキング形式でもまとめているので、適宜以下の記事も参照されたい。
また、各業者が提供しているボーナスのまとめ記事も是非御覧いただきたい。
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